学会のツアー


弟の健と一緒に学会参加者用のツアーに行って来ました。余計に60ユーロずつ払わなくちゃいけなかったんだけど、バスで連れて行ってもらわない限り行かないかもしれない、と思って参加しました。実際、タクシーを止めるのにも一苦労だったので、ツアーに参加したこと自体は満足です。第一回現代オリンピックが行われたスタジアムも行けました。
学会を組んだ委員会はあまりよくありませんでした。その委員会が組んだツアーもまあまあでした。健と私は空港に行くためにアクロポリスに行く前にはツアーから出なければならなかったので、先にアクロポリスには行っておいたんです。ツアーがまあまあだった理由はたくさんあるんですが、面白いこともあったので、それを一つここに書きます。
ツアーガイドが結構面白いと思いました。強いギリシャ語なまりの英語を話すガイドでした。なまり自体は気にならないんですが、健には時々、強いrrrrrrrrrrrrの音が難しく聞こえたみたいです。コミュニケーションは単語の理解を超えたものじゃないといけないと思います。その時、場所によって違った意味を持つという認識も大切だと思うんです。

ガイドは色んなところへの行き方をどの電車に乗って何という駅で降りて…と超がつくほどの早口で説明しました。駅とかの名前が私たちの耳には新しくて分かりにくかったので、参加者の一人が「すみません。もう一回言ってくれますか?」と尋ねたところ、彼女は「でしょう?私がマイクを持っている時に10人が同時に話をすれば、私は同じことを繰り返し言わなくちゃいけませんから、皆さん、私がマイクを持っている時は一言も喋らないでください。」と言ってのけたんです。私たち参加者はガイドに叱られたことや彼女が私たちの意図を理解できなかったことに苦笑いしました。